産後の骨盤矯正
出産という大きな仕事を終えたあと、自分の体のことは後回しになりがちです。「腰が痛いけれど抱っこのせいだろう」「くしゃみで尿がもれるけれど産後だから仕方ない」——そうやって不調を抱えたまま育児に追われている方は少なくありません。産後の体は、妊娠・出産によって確かに大きく変化しています。その変化を知り、今の状態に合ったケアを選ぶことが、無理のない回復への近道です。このページでは、産後に起こる体の変化とよくある不調、施術を始める時期の目安、当院の考え方を正直にお伝えします。「骨盤矯正」という言葉に過度な期待を抱かせる説明はしません。できること・できないことを分けて、産後の体と向き合うお手伝いをします。
こんな症状は先に医療機関へ
産後の不調の多くは時間とともに落ち着きますが、中には医療機関の診察を優先すべきものがあります。次の症状がある場合は、整体の前にまず出産した産科や婦人科・泌尿器科などを受診してください。
- 悪露が増える、大きな血の塊が出る、出血が長く続くなど、産後の出血に異常がある
- 発熱がある、下腹部が強く痛む(子宮の感染などの可能性があります)
- お腹の前面や恥骨まわりが強く痛み、歩く・寝返りをうつといった動作ができない(恥骨結合の離開などが疑われます)
- 尿もれが産後数か月を過ぎても続く、排尿しにくい・残尿感が強い
- 会陰や帝王切開の傷が開いてきた、赤く腫れて痛みが増している
- 気分の落ち込みが2週間以上続き、眠れない・育児がつらいと強く感じる
産後6週間までの時期(産褥期)に起こりやすい合併症として、分娩後の異常出血や子宮の感染症などが知られています。詳しくはMSDマニュアル プロフェッショナル版|産褥の管理もご参照ください。体の回復を最優先に、「いつもと違う」と感じたら早めに医療機関へ相談しましょう。
産後に起こる体の変化
ホルモンの影響で関節まわりが緩みやすい時期
妊娠中は、リラキシンというホルモンの影響で骨盤まわりの靭帯が緩み、出産に向けて体が準備をします。この緩みやすさは産後すぐには戻らず、しばらく関節まわりが不安定になりやすい状態が続きます。関節そのものが大きくずれるというより、支える組織が緩んだ状態で育児の負担がかかることが、痛みや不調の引き金になります。
骨盤底筋の低下
骨盤の底で膀胱や子宮などを支えている筋肉群を骨盤底筋といいます。妊娠中の負荷と出産時の伸展によってこの筋肉が弱くなると、尿もれや下腹部の不安定感などにつながります。腹圧性尿失禁(くしゃみや重い物を持ったときに尿がもれるタイプ)は、出産で骨盤底筋群が緩みやすくなることが一因とされています。詳しくは東京大学医学部泌尿器科学教室|尿失禁・骨盤臓器脱をご覧ください。
育児姿勢による負担の蓄積
抱っこ、授乳、おむつ替え、ベビーカーの押し引き。産後の生活は、同じ姿勢や中腰の動作の繰り返しです。妊娠中に変化した姿勢のクセが残ったまま負担が重なると、腰や背中、首・肩に痛みが出やすくなります。睡眠不足による疲労も、回復を遅らせる要因です。

産後の不調の例
産後に多くみられる不調には、次のようなものがあります。
- 腰痛:抱っこや中腰姿勢の繰り返しで起こりやすく、妊娠前からの腰痛が再燃する方もいます。慢性的な腰の痛みについては腰の痛みのページもあわせてご覧ください
- 恥骨・尾てい骨の痛み:出産時の負荷が残り、座る・歩くといった動作で痛むことがあります
- 尿もれ:くしゃみや咳、上の子の抱っこなどで腹圧がかかったときに起こるタイプが典型的です
- お尻から足にかけての痛み・しびれ:神経の通り道まわりの問題が関係することがあり、坐骨神経痛の症状と重なる場合もあります
- 股関節まわりの違和感:靭帯の緩みや姿勢の変化で、歩くときに引っかかる感じがすることもあります(股関節の痛みもご参照ください)
- 体型の変化への不安:お腹まわりのたるみや姿勢の崩れが気になるという声も多く聞きます。ただし、これは筋肉の働きや姿勢の問題であり、施術で「骨盤を締めて痩せる」といった効果をお約束できるものではありません
不調の種類や程度には個人差が大きく、同じ「産後の腰痛」でも背景は一人ひとり異なります。
施術を始める時期の目安
「産後の骨盤矯正はいつからできますか」というご質問をよくいただきます。一般的には、産後1か月健診で医師から日常生活への復帰に問題がないことを確認できてから検討するのが安心です。回復のペースには個人差があるため、あくまで目安として、最終的には医師の確認を前提にしてください。
分娩の方法によっても目安は異なります。通常分娩の場合は、会陰の傷の回復具合が落ち着いてから。帝王切開の場合は、お腹の傷への負担を避ける必要があるため、開始時期はより慎重に判断します。産後健診の予定は、合併症のない経腟分娩では分娩後3〜8週間ごろ、帝王切開ではそれより早く設定されることが一般的とされています(MSDマニュアル プロフェッショナル版|産褥の管理)。健診で気になる点を医師に相談したうえで、整体を検討していただければと思います。それより前の時期でも「痛くて育児がつらい」場合は無理せずご相談ください。状態によっては医療機関の受診をおすすめすることもあります。
おおえ神経整体院の検査と施術
当院の産後ケアは、「開いた骨盤を閉じる」「骨盤を締めて体型を戻す」といった考え方に基づくものではありません。骨盤が開いたり閉じたりするという表現は広く使われていますが、整体で骨の位置を大きく動かせるという根拠は乏しく、当院ではそのような説明で効果をうたうことはしません。
当院がアプローチするのは、骨盤まわりを支える筋肉の働き、姿勢、体の使い方です。初回は問診と検査を丁寧に行い、痛みの場所や動作との関係、骨盤まわりや背中・股関節の筋肉の状態、日常の育児動作のクセを確認します。そのうえで、神経の働きを整える神経整体の施術で体の緊張をゆるめ、筋肉が働きやすい状態を整えていきます。施術はボキボキと音を鳴らすような強い刺激ではなく、体に負担の少ない方法で行うため、産後のデリケートな時期でも受けやすい内容です。高濃度水素吸入を併用することも可能です。
施術で対応できるのは、筋肉や姿勢の問題が関係する痛みや不調の範囲です。恥骨結合の離開が疑われる場合や、尿もれが長く続く場合など、医療機関での診察が必要と判断されるケースでは、その旨を正直にお伝えします。

その産後の不調、一度しっかり検査してみませんか?
初回は50〜60分かけて問診と検査を行い、痛みの原因と今の状態を丁寧に確認します。現在、初回整体3,300円(税込・現金のみ)のキャンペーンを実施中です。ご相談・ご予約はお問い合わせページからどうぞ。
セルフケアと日常生活の工夫
施術とあわせて、日常のケアを続けることが回復を後押しします。無理のない範囲で取り入れてみてください。
骨盤底筋トレーニング
尿もれ対策の基本は、骨盤底筋を鍛える体操です。日本医師会の資料でも、女性の尿失禁に対してまず骨盤底筋体操や膀胱訓練を行うことが紹介されています(日本医師会|健康ぷらざ「骨盤底筋体操が効果的-女性の尿失禁-」)。仰向けで膝を立て、おならを我慢するときのように肛門と腟を締める動作を、数秒キープしてゆるめる、という動きを繰り返します。お腹に力を入れすぎないのがコツです。即効性はないため、数か月単位で根気よく続けることが大切です。

抱っこ・授乳姿勢の工夫
授乳のときはクッションで赤ちゃんの高さを合わせ、背中を丸めすぎないようにします。抱っこは片側に偏らないよう左右を替え、中腰が続くおむつ替えは台の高さを調整すると腰の負担が減ります。重い物を持つときは骨盤底筋を軽く締めてから動作すると、尿もれの予防にもつながります。
休むこともケアのうち
産後は「頑張らなければ」と思いがちですが、睡眠不足と疲労は痛みを長引かせます。家族や産後ケアサービスなどの力を借りて、体を休める時間を確保することも立派なセルフケアです。
料金と初回の流れ
当院の料金は、整体7,700円/回です。初回は初診料3,300円が別途かかります。初回は問診と検査を丁寧に行うため50〜60分ほど、2回目以降は約30分です。詳しいメニューは施術メニュー・料金をご覧ください。
現在、初めての方を対象に、初回整体3,300円(税込・現金のみ)でお試しいただけるキャンペーンを実施しています。当院は福岡市中央区薬院2-14-21 フィット薬院305、七隈線「薬院大通駅」から徒歩4分の場所にあります。営業時間は9:00〜21:00(不定休)、完全予約制です。代表はこれまで約45,000件の施術に携わってきました。
よくあるご質問
Q. 産後どれくらいから施術を受けられますか?
一般的には、産後1か月健診で医師の確認を受けてからが目安です。帝王切開の場合はお腹の傷の状態で時期が異なります。痛みが強く待てない場合は、状態を確認して対応できるか判断しますので、まずご相談ください。
Q. 骨盤矯正で体型は戻りますか?痩せますか?
施術で「骨盤を締める」ことで痩せる、といった効果をお約束することはできません。当院のアプローチは、骨盤まわりの筋肉の働きや姿勢を整え、痛みや不調の改善を目指すものです。姿勢が整えば見た目の印象が変わることはありますが、減量を目的とした施術ではありません。
Q. 尿もれにも対応できますか?
骨盤まわりの筋肉の状態を確認し、施術と骨盤底筋トレーニングの指導でサポートします。ただし、尿もれは泌尿器科などで治療できる病気が関係している場合もあります。数か月続く場合や量が多い場合は、婦人科・泌尿器科の受診をおすすめしています。
Q. 帝王切開でも施術を受けられますか?
お腹の傷の回復が進み、医師の確認が取れてからであれば可能です。施術ではお腹を強く圧迫するような手技は行いません。傷の状態によって開始時期を調整しますので、予約時に分娩方法をお知らせください。
Q. 授乳中でも大丈夫ですか?
はい、施術自体は授乳に影響するものではありません。うつ伏せの姿勢がつらい時期は、体勢を調整しながら行いますので、遠慮なくお申し出ください。
Q. 何回くらい通えばいいですか?
状態によって異なるため、回数を一律にお約束することはしていません。初回の検査で状態を確認し、目安の計画をお伝えします。育児で間隔が空く場合も、無理のないペースで進められます。
まとめ
産後の不調は「出産したのだから仕方ない」と我慢してしまう方が多いものです。しかし、痛みや尿もれを抱えたままの育児は、体にも気持ちにも大きな負担になります。体の変化を知り、必要なら医療機関を頼りながら、筋肉や姿勢へのケアを積み重ねることが大切です。
おおえ神経整体院では、過度な期待をあおる説明はせず、できること・できないことを分けたうえで、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。産後の腰痛や恥骨の痛みでお困りの方は、一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
現在、初回整体3,300円(税込・現金のみ)でお試しいただけるキャンペーンを実施しています。ご予約・お問い合わせはお問い合わせページから受け付けています。